人生初 北海道訪問
有機農家視察してきました。

さわやまファーム
アグリシステム
で印象に残ったことについてご紹介します。

有機栽培、オーガニックというとみなさんはどんな印象をもっていますか?
一部のお金持ちが食べるものとか、少し変わっている人がやってる
とかいう印象があるかもしれません。(そんなことない?w)

有機栽培は、単に体に良くて、
慣行農法で育てる野菜や果物より少し高いもの。
という単純なものではありません。

視察で心に残った内容をご紹介させてください。

さわやまファーム

38ha(十勝では平均的な規模の農家)で
有機小麦や有機のお茶などをつくっていらっしゃいます。

澤山さんの言葉
「とうもろこしはアライグマに食べられることはあるけど、
そこに怒りは全く感じません。
むしろアライグマにとっても、とうもろこしにとっても、
それが自然本来の姿だと考えています。」

「野菜も動物も雑草も人間も、すべて自然の一部。
果物が実をつけるのは、動物に食べてもらい種を運ぶため。」

「害獣という言葉は人間が作ったもので、
動物からすると人間が害獣。」

正直、野菜や果物にとって何が幸せかなんて、
考えたこともありませんでした。
野菜はそもそも人間に食べられるために育つ
のではありません。
これらを聞いて、言葉を失いました。

草がいきている意味
虫がいきている意味
動物がいきている意味
人間と生き物が共生することを考える

高く売るために有機栽培をやっている農家は誰もいない。
もちろん、有機栽培は慣行農法より
収量はさがります。(30%~50%ダウン)

さわやまさんは、人のためだけの農業ではなく、
自然に近い農業を目指していらっしゃいました。

有機栽培がどう環境にいいのか

オーガニックで温室効果ガス排出量削減が期待できることも
わかりました。有機で食料が生産された場合は、
エネルギー使用量の45%カット、炭素排出量の40%削減に繋がる

詳細はこちらから
https://iob.bio/journal/prevent-globalwarming-organic/#i-2

環境という観点からも、
農薬は細菌、植物、虫、土壌、水、海に影響を与えます。

一方で、一気にすべてオーガニックで栽培するのは
物理的に難しいのはわかりますし、慣行農法がなければ
わたしたちは生きていくことができないのも事実です。
環境負荷をさげつつ、どうすれば人間も生かさせてもらえるか
を考えていきたいです。

アグリシステム

酪農、チーズ加工、オーガニック小売店、パン屋、
オーガニック小麦や大豆卸をしている企業です。

酪農の視察でまず感じたことは、糞がまったく臭くない。
一般的な酪農農家で糞が臭いのは、
人工的な餌を与えてそれが腐ったものだそうです。

あたりまえのようですが、一般的では実は当たり前ではない
原則「草」だけを食べさせる酪農

その他にも、牛の幸せとは何か?
を考えていらっしゃいました。

・牛の角を切らないこと
・狭いケージに閉じ込めず、広いところで放牧すること
・効率や売上より、牛の幸せを考えること

いいことならみんなそれをやればいいよね!
と思うかもしれませんが、
ここでお伝えしておきたいのは、
この事業単体では採算をとることが難しい。

だから他の酪農を否定するわけではなく、
それだけ牛や家畜の幸せを考えた酪農、畜産をすることは
だれでも簡単にできるわけではないということです。

消費者が安くておいしいもの、を
追及した結果がいまの農業、酪農、畜産に繋がっています。

その牛がどういう環境で育ったんだろう?と
一人一人がまずは知ることが大切だと感じました。

まとめ

自然や資源はそもそも人間のために存在しているわけではないんですよね。

・人間の視点ではなく、動物や植物の視点で考える。
・オーガニック、有機農業は環境問題解決に大きな影響がある。
・人との出会いに感謝。

持続可能な循環型な社会を心から目指したいとおもいました。