こんにちは、エクネスの野口です。

「隠れた前提」
聞いたことありますか?

隠れた前提とは、

発言者の頭の中では「当然のこと」
と思っていることを省略し伝えることで、

聞き手、読み手側に
「当然のこと(発言者の真意)」が
伝わらなくなってしまい、

その結果、
誤解を招いてしまったり
期待と異なる反応が起こってしまうこと、です。

やりとりが冗長になることを避けるため、
「当然のこと」を「無意識」で省略することもあるため、
発信者側も受け手側も、その発言の中に
「隠れた前提」が潜んでいないか注意が必要、という話です。

実際のビジネスシーンでも
家族や友達との会話でも

「◯◯だと思っていたのに・・・」

「△△と聞いていたのに・・・」

といった感じで、
「こっちの意図が伝わっていなかった」
「相手の狙いとズレた行動を取ってしまった」
というような経験はないでしょうか?

私は先日ありました笑

日々「隠れた前提」現象が起きないよう
会話でもチャットでもメールでも
極力分かりやすく伝えることを意識していますが、
やらかしてしまいました。

先日とある広告画像に、
「せっかくなので◯◯も追加しておこう」
というメッセージをディレクターに送りました。

私の意図としては、
「せっかく」だから「目立つように」
という狙いがあり、

「せっかく(貴重なチャンス)なので」
という言葉を使うことで、
「目立つように」のニュアンスも伝わると
無意識で思い込んでしまった結果、

【◯◯がおまけ程度に追加された、◯◯がたいして目立たない広告】
が出来上がってしまいました。

私の
「せっかくなので◯◯も追加しておこう」
に対し

受けて側が
「すみっこにしれっと載せておこう」
と解釈してしまう

ズレが起きてしまったんですね。

仮に、
「分からないことがあったらググってね(Googleで調べてね)」
というやりとりが、
上司と部下の間や、
親子間であったとしても、

そこには、
「基礎的なことならGoogleで調べたら何でも情報が出てくる」
という隠れた前提の思い込みがあったり、
「長くても10分以内で情報を見つけて欲しい」
という隠れた前提が潜んでいるかもしれません。

もし隠れた前提によるズレが起きると
「それはGoogleで見つかるはずないから直接聞いて欲しかった」

「いつまで探し続けているの?」
という望まない結果が起きてしまうかもしれません。

「言わなくても伝わるだろう」は、
色々な場面で起きています。

例えば、
電話アイコン
のアイコンを見たら、

20代以上のかたなら
「電話のマーク」
だとほとんどのかたが認識するかと思います。

でも昔に比べると固定電話がない家庭も増えてきていて
小学生や中学生だと日常生活で
「受話器」を見ることも少なく
「電話イコールSmartPhone」
の認識になっており、

↑のアイコンを見ても何を意図するマークか伝わらない、
ということもあるようです。
(衝撃のジェネレーションギャップです・・・!)

会話でも
文章でも
デザインでも

「隠れた前提」を
改めて意識していきたいと思います。