WEB集客の手段として、福井でも
リスティング広告を活用される
企業さんが増えてきました。
弊社でもリスティング広告の運用代行や、
リスティング広告のコンサルティングを
させていただいておりますが、
過去に福井県内外の
他社からお乗り換えいただいたお客様で、
これはちょっと運用方法がヒドいな…
という案件もありました。
ひどい理由は様々ですが、
悪徳業者・悪質広告代理店に
騙されないように注意するポイントを
当記事で、まとめさせていただきました。
もし下記項目のどこかに該当する場合は、
必ず悪質な代理店という訳ではないですが、
外注先の業者選びで知って損はしない話なので、
信用できる相手か
信用できない相手かを
判断する材料の一つとして
何かのお役に立てば幸いです。
広告管理画面は共有されているか
これは本当によくある問題点のひとつで、
トラブルの元になっていることもあります。
リスティングやディスプレイ広告なら、
Yahoo!プロモーション広告の管理画面、
Google広告の管理画面が、存在します。
Twitter広告でも、
Facebook広告でも、
Instagram広告でも、
実際に配信業者が使う
管理画面は見たことがない。
という広告主さんは意外と多いです。
レポートは出すけど、管理画面は見せない。
というスタンスの広告代理店や代行業者は、
見せられない理由が何かある可能性が高いので、
一度管理画面を共有してもらえないか、
交渉してみると良いかと思います。
本当に悪質なリスティング代行会社の場合、
実際の管理画面とは違う数値で、
改ざんしたレポートを出している可能性もあります。
レポート上の数値は良いのに、
実際のお問合せ数や来店数、販売個数など、
結果が伴っていない場合は特に注意しましょう。
どんなターゲティングで配信しているか把握しているか
広告で配信できるメニューを広告主さんが、
把握できていないと運用が失敗していても、
気付けない場合があるので注意が必要です。
例えば、GoogleやYahooの広告であれば、
基本的な広告配信先のターゲット設定として、
- 国、都道府県など、配信地域のターゲティング
- 曜日別、時間帯別のターゲティング
- PC、スマホ、タブレットなどデバイス別のターゲティング
などがあります。
Facebook広告なら、
- 職業別のターゲティング
- 役職別のターゲティング
- 年齢別のターゲティング
など、
個人情報を握っているSNSならではの、
細かい広告配信ターゲットを絞り込むことができます。
こういったように、
配信先を絞り込めることを知っていないと、
- 東京はクリック率は良いが全然売れていない。
- 朝から昼にかけてクリックが多く
予算切れしてしまい、
注文が多い夜間は十分に広告が出ていなかった。
などといった機会損失が、
起きてしまっていることもあるので、
どんなターゲティング設定で、
広告を配信しているか把握できていない場合は、
どこの地域の、どういった層に対して、
どういった時間帯に広告を配信して
どういった結果になっているのかを
今一度ご確認いただくと良いと思います。
どのキーワードで広告が配信されないようになっているか
検索連動型広告は、
日々いろいろなキーワードで、
ユーザーが検索してきます。
「除外キーワード」の設定を
しっかりしておかないと、
無駄な検索語句に対しても、
広告を配信してクリックされてしまっている
可能性があるため要注意です。
例えば、
格安腕時計が中心の通販会社さんが、
「腕時計 通販」
というキーワードに対して、
部分一致で広告を配信していて、
実際クリックが多い検索語句は、
「ロレックス 通販」
しかもロレックスは、
自社サイトでは取り扱いがない商品で、
まったくコンバージョンに繋がっていなかった。
なんてこともあるかもしれません。
逆に「ロレックス 通販」で
検索しているユーザーに対しても、
自社の商品をアピールしたかったのに、
リスティング広告代理店が「ロレックス」を
検索除外登録していまい、
広告がまったく配信されていなかった。
というような本末転倒の場合もあるので、
どういった検索では広告が出ないようになっているのか、
除外キーワードの状況をしっかりと把握しておきましょう。
定期的にABテストは実施しているか
一度広告を設定したら、
それっきりで修正はまったくしない。
そんなリスティング広告代理店もたまにあるようです。
私も実際かなり放置されている感のあった
広告アカウントを修正したり、
広告アカウントの再構築をしたこともあります。
ABテストとは、
AパターンとBパターンの
広告文や広告画像を用意して配信し、
どちらが良い結果になるのか、
効果検証を継続的におこなう施策なのですが、
ABテストを一切行っていない場合は、
ユーザーがその広告に対して見飽きてしまい、
クリック率がどんどん悪くなっている。
というケースもございますので、
定期的にABテストを行っているか確認し、
行なっていない場合は、
ABテストの実施を依頼しましょう。
略語・専門用語に対する補足説明はあるか
Imp、CT、CPC、CPA、CV、CVR、CPO、
RLSA、DSA、DAS、PLA、
KPI、KGI、LTV、ROAS、ROI、、、
やたら略語の横文字が多いレポートで、
毎回訪問してくれるけど、専門用語も多くて
何言ってるか分からないんだよね。
という広告主さんもいらっしゃいます。
略語が多いレポートの場合でも、
きちんと表紙に各用語の補足説明が入っているか、
入っていなくても、
広告主さん側から質問しやすい雰囲気か、
など
普段からのお互いの信頼関係が、
毎週や毎月の報告に影響してきます。
報告を受けた際に、
疑問点を残したまま終わっていないか、
一度レポートを見直してみましょう。
レポートを「出す」ことに満足していないか
リスティングの広告運用代行を
依頼しようか検討していると、
「弊社は毎月訪問します!」
とか
「弊社は毎週レポートを提出します」
とか、
訪問することや、レポートを出すことを
アピールしている運用代行業者もいます。
でも本当に大事なのは、
毎月のレポートで、
どのように問題点や改善案を見つけ、
どう改善していくかが大事なので、
顔を会わせて話すことも大事ですが、
ただ出すだけの報告に終わらず、
次に繋がる何かを得る報告になっているか、
意識して報告を受けてみましょう。
コミュニケーションが少なくないか
略語や専門用語、レポート提出にも
繋がることですが、
広告主さんと運用する側で、
しっかりとしたコミュニケーションが取れていないと、
問題点にも気づけず、
良い改善案も生まれません。
- この広告文で問題ないですか?
- 実際現場ではどういった質問がありますか?
- このキーワードは除外登録してもいいですか?
- 今月の売上はどうですか?
など、
相手のことを真剣に考えていれば、
疑問点は常に出てくると思います。
いつも報告ばっかりで、広告代理店から
質問されることはほとんどないな…
という場合は要注意かもしれません。
質問がしにくい相手であれば、
担当者を変更してもらうなど、
気を使わずコミュニケーションを取っていきましょう。
本当に過去の実績はあるのか
これはなかなか気づけない場合もありますが、
本当はやったことがないのに、
営業マンが勢いで、
「やったことあります!」
「実績ありますので大丈夫です!」
と嘘をつく場合もあるようです。
過去の実績をアピールしてくる場合、
秘密保持で開示できる限界はあるかもしれませんが、
過去どういった案件で
どういう結果だったのか、
納得できるまで
具体的な説明をしっかりと求めましょう。
ミスが多い・修正が多い
新人のリスティング広告運用者が担当になると、
- 広告予算の設定ミス
- 配信エリアの設定ミス
- 配信時間帯の設定ミス
- 広告文の記載間違い
- バナー広告が審査落ちしてしまった
など、問題が多発することがあります。
そういった場合に、
管理画面が共有されていれば、
お互いミスにも気づきやすくなりますし、
そもそも、その広告代理業者は、
柔軟に担当者を交代させたり、
ミスをしない仕組みを作ろうとしているか、
など、
トラブルが起こった場合の、
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)
がしっかりしていない場合は、
リスティング広告代理店を乗り換えることも
検討されたほうが良いかもしれないですね。
社内での運用は一切勧めない
多くのリスティング広告代理店は、
毎月の広告運用額の15%~20%前後を
手数料として請求しています。
広告代理業者は、
運用を代行することが売上なので、
広告主さんの社内で運用されると、
自分たちの存在価値がなくなると思い、
社内運用をしたいという話をすると、
- 代理店だからノウハウがたまる
- 担当者が退職するとリスク
など、
何かと理由をつけて、
広告運用は代理店という方向に、
持っていこうとする場合があります。
代理店運用は代理店運用の良さがあり、
社内運用は社内運用の良さがあるので、
どちらが自社にとってベストなのか、
じっくりと膝を突き合わせて相談して
社内運用するかしないかの判断をしましょう。
月末にかけて無駄な広告費を使っていないか
前項にも記載いたしましたが、
一般的なリスティング広告代理店は、
毎月の広告運用額の15%~20%前後が手数料です。
ということは、
1,000,000円の広告費であれば、
200,000円が広告代理業者の手数料(売上)です。
よくある例としては、
25日を過ぎた時点で、
広告費が600,000円しか使用していない、
このままでは月末着地が、
700,000円になってしまうことは避けたい
(手数料が140,000円になってしまう)
なんとか
残り5~6日で400,000円消化しよう!!
となってしまう訳です。
毎週や毎月の報告で使用される、
レポートの雛形は業者によって違いますが、
日別のレポートを見ていないと、
こういった事態にも気づきにくくなります。
月末のセール最終日に向けて広告費を残しておいた。
といったような理由でもない限りは、
月末に変な動きがないか注意したいところです。
大切な広告費を、
「消化」ではなく「運用」してくれる
パートナーを選ぶようにしましょう。
初期費用は妥当か
新しくリスティング広告を始める場合や、
リスティング広告の代理店を乗り換えるとき、
初期費用がかかる広告代理店もあれば、
初期費用無料の広告代理業者もあります。
初期は無料でも月額手数料が高い場合、
初期はかかるけど、月額は安い場合など、
料金体系は会社によって様々です。
心配な場合は、
複数の業者に見積もりを取ることも大事ですが、
その初期費用はどういったことをするための費用なのか、
月額費用はどういったことをしてくれる対価なのか、
契約書に細かい説明がないと、
後々トラブルに発展することもあるので、
事前に初期費用と月額費用の内訳は、
しっかりと確認しておきましょう。
必要以上に長期の契約を結ぼうとしてこないか
短ければよい、長ければ良い、
という問題でもないですが、
リスティング広告は結果が出るまで、
最低でも3ヵ月~6ヵ月はかかり、
そこから改善をしていくので、
1年契約からです。
といったような、
良くわかないと納得してしまいがちな
説明を並べてくる広告代理店もいますが、
リスティング広告はSEO対策と違い、
即効性がある集客施策なので、
1ヵ月で、きちんと結果を出せる場合も多々あります。
契約期間が長い場合は、
なぜその期間が必要なのか、
中途解約は容易にできるのか、
など、不安な点は潰してから契約に進みましょう。
同業界の他社とも契約を結んでいないか
これも中々気づけない場合もありますが…
実際にあった事例です。
リスティング広告で
1位表示して欲しいとお願いしているのに、
どれだけ言っても2位~3位。
業界の人が集まる会食の場で、
競合会社のWeb担当者に、
使っている代理店名を聞いたら、
まさかの同じ代理店だった。。。
笑えないですよね。
でも本当にあった話なんです。
創業間もない資金繰りが苦しい
ベンチャー企業だと、
同業界の競合企業でも、
目先の売上のために、
何でもかんでも気にせず、
仕事を取ってしまっているかもしれません。
弊社も創業期は、
(まだまだ創業期みたいなもんですが)
なかなか苦しい時期もありました。
しかし、
幸い、お客様に恵まれたこともあり
(本当に運が良かったです。。)
同業界の同業種のお客様の広告案件は、
恐縮ですが、お断りさせていただいております。
大手のリスティング広告代理店でも
必ず大丈夫ということはなく、
会社のスタンスによっては、
同業他社の広告を請け負っているかもしれません。
当然全てのクライアントさんと、
秘密保持の義務はあるので、
競合の〇〇と契約していないよね?
と聞いても、
「お答えできません。」
といったマニュアル回答しか
返ってこない可能性もあります。
でも、なんとか聞き出したいなら、
「御社は一業界一クライアントまでの契約ですか?」
と尋ねてみると良いかと思います。
リスティング広告の順位は、
よほどの問題がない限り、
入札価格でコントロールできますが、
なぜか何度依頼しても1位に表示されない、、。
そんなときは、
同業界の競合企業との契約有無を、
疑ってみたほうがいいかもしれません。
結果にコミットしているか
これも悪質業者にありがちなことですが、
広告を配信して満足している場合があります。
しかし、広告代理店が本来やるべきことは、
広告を配信することではなく、
広告を配信して売上を伸ばすこと(利益に繋げること)
です。
先日、福井県にも初出店された
マンツーマントレーニングで有名な、
RIZAP(ライザップ)さんのように、
結果が出なければ全額返金します!
とまで言い切るのは難しいと思いますが、
少なくとも、
結果を出すために、
必死でやろうとしている姿勢が見える
広告代理店かどうかは気にしたいところですね。
以上、長くなりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございます。