採用担当の北川です!
面白い資料が2つあったので掲載しますね。
①早期選考の加速により早期退職が増える?
②オヤカクの実態!知名度が低い中小企業では、入社に賛成する親よりも反対する親のほうが多いという厳しい現実
早期退職の背景には新卒の扱いが変わり、新卒をお客様扱いになりすぎたことで
新卒のやりたいことを尊重し、企業もそれに合わせたことで新卒で入社した彼らは新しい好奇心を探求した
結果違う道へ進むことが賢明だと感じ早期退職になっているのではないでしょうか。
今回は、上記の記事から今ホットな話題である早期選考にピックアップし
人事目線+経験者目線で参考になればと思いますので最後まで読んでください。
早期選考の罠とは?
上記の話を踏まえて、早期選考の罠についてお話しします。
罠にも種類はありますが今回は落とし穴がふさわしいのではないでしょうか
早期選考の「得」を考えてみよう
みなさんに一つお聞きします。簡単な質問です。
早期選考って誰が一番得でしょうか?
以下から選んでみてください。
- 自分(あなた)
- 企業
- あなたの親御さんやパートナー等身の回りの人
- 社会全体
- 大学
- その他
いかがでしょうか。きっと「自分(あなた)」を選んだ方が多いのではないでしょうか。
結論、半分正解で半分間違ってます。
ここが私が感じている「早期選考の罠」です。
早期選考で得する人 損する人はここからご説明します
エクネスの早期選考は?
余談ですが、エクネスの早期選考は少し異なります。
エクネスでは、
冬のオープンカンパニー(以下OC)や会社見学に参加
↓
カジュアル面談後
↓
お互いに同意し早期選考ができる仕組みを採用しています。
他社と比較すると、うちの早期選考は遅いかもしれませんが、それには理由があります。
早期選考のリスク:早期離職の可能性
なぜなら早期選考は、一歩間違えると早期離職に直結するリスクがかなり高いからです。
企業が早期選考を行う理由としては、優秀な学生の早期確保や選考期間の短縮、早期の定員充足などが考えられます。
学生にとっては、早期に決まることで安心感や心の余裕が得られる反面、自分の「やりたいこと」が明確でない場合は後悔につながる可能性があります。
やりたいことが明確な人にこそ有効
早期選考は、自分のやりたいことが明確で、入社したい企業でしかできないスキルやノウハウがあるといった学生には非常に有効です。
自分のキャリアパスがしっかりと描けており、その企業でしか得られない経験があると感じるなら、早期選考を利用する価値があります。
ですので誰が得 という問いの答えは
業界研究と他社比較をした上で、自分(あなた)のやりたいことが明確で、早期内定をもらうことで残りの大学生生活で自分のやりたいことに没頭したい方 だと感じています。
それ以外は得もしていない、もしくは損をしている人だと私は思っています。
「短期的魅力」に惑わされないように
早期選考の罠の一つは、
「採用担当者や面接官の雰囲気が良かったから」
「なんとなく楽しそう」という理由で決めてしまうことです。
※これは絶対に就活の軸にしないでください。
以前のブログにも記載しております、就活の軸から見えてくる 採用担当者の思考や裏面でも触れていますが
他者を軸にしてしまうと、入社後に取り返しのつかないギャップにぶつかります。
採用担当者や面接官の雰囲気は加点ポイントであって、決定的な要素ではないことを意識してください。
雰囲気の良い採用担当者と面接官があなたと四六時中仕事をしますか?
雰囲気の悪い面接官は論外ですが、採用担当者と面接官の役割をあなたは十分理解してますか?
楽しいところは見えたけど、辛いところはみましたか?
注目は入社3年以内の離職の数字ともう一つの数字
みなさんが入社したい企業の離職率はどうですか?
どこも3年以内は見える化しているはずです。
ただ、大事なのは社歴5年~8年目(大卒なら27~30歳)の
離職率や定着率に目を向けること!
この年齢がなぜ重要かは
①キャリア転換期であり、
②スキルや成長の有無を余裕が出てきて見つめ直せる時間がつくりやすく
③キャリアパス設計に伴い不安を一番感じる時期でもあります。
言い換えれば5~8年目の離職率が高い
=その企業では今後の社会人生活に不安を感じている、
=現状に大きく不満がある が関わっているとこの数字から解釈できます。
企業の「雰囲気」だけでは見えない本質
雰囲気や楽しそうな面接だけに引き寄せられず、
現場の厳しさや不安定な部分にも目を向けることが重要です。
ではどうやって見極めるのか。どうやって情報入手するのか
例えば、座談会に参加する先輩社員に対して、以下のような質問をしてみましょう。
- 「〇〇さんの同期入社は何人ほどいらっしゃいますか?現在何名ほど残っていますか?」
- 「同期で〇〇さんのように役職ついている方は何名いらっしゃいますか?」
- 「この会社で働く上で、最も魅力を感じる点はどこですか?逆に、改善してほしい点はどこですか?」
- 「もし、後輩にこの会社を勧めるとしたら、どのような点をアピールしますか?逆に、どのような点を注意しますか?」
こうした質問を通じて、採用担当者や面接官では見えない現場のリアルな声や企業風土のズレを知ることができます。
もう1点、私が学生に戻って知っておくべき、やっておくべきだったことは退職理由の分析です
転職会議や口コミ (企業名) で検索すると退職を決心した先輩社員の貴重なコメントがみれます。
あなたと同じように希望に満ち溢れた先輩社員が
どこを評価し、どこで挫折し、何に対して不満をもったかが見れます。
登録が必要なサイトありますが、簡単にできるはずです。
希望をもって入社をすることは素晴らしいですが、
希望が膨れ上がるとそれが大きなギャップになります。
ギャップが原因で早期退職になるくらいなら
現実の声にも耳を傾けておくことをオススメします。
早期選考後も就活を続けるべき理由
やりたいことがまだ明確でない学生は、早期選考で内定をもらったとしても、就活は続けるべきです。
むしろ、興味のない企業でも面接してみることをおすすめします。
面接を受けなくても、書類選考を通じて企業からの評価がどうなっているかを知ることができます。
また、面接の雰囲気を知ることは、後々本命の企業での面接を有利に進めるためにも非常に役立ちます。
早期選考を有利に進めるために
早期選考を上手に活用するためには、以下のポイントを心がけましょう!
- 自分がどうなりたいかを見つめ直す
- 内定後も業界研究を怠らない
- その企業でどんな実務が待っているかを理解しておく
- ポジティブな部分だけでなく、ネガティブな部分にも向き合う
- 最終的には、自分の意思で決定する
これを意識すれば、早期選考の罠にハマることなく、自分にとって本当に適した企業に進むことができるはずです。
最後に
早期選考は一見魅力的に見えるかもしれませんが、しっかりと自分の軸を持ち、
企業や仕事の本質を見極めることが大切です。
みなさんの就活が成功し、自分に最適な企業で充実したキャリアを築けるよう応援しています。